肌愛レッスン:化粧水・美容液

お肌が基礎化粧品を選んだら・・・

5.化粧水・美容液

化粧水は私たちの肌の水分を守り、保湿するのが目的です。
肌の水分を守っているのが、角質細胞間脂質であり、その中でも最も活躍しているのがセラミドです。年齢とともにセラミドの生産量は減ってくるので、それに伴い、肌の水分も減っていきます。
そこで、肌の水分を守り、バリア機能の要である、セラミドを補う必要があります。
もしくは、その代用になるヒアルロン酸などの保湿成分を補うのが、正しい保湿のお手入れになります。
美容液とは、保湿や美白などの有効成分を豊富に含む化粧品のことをいいます。保湿、美白、アンチエイジングなどのいろんな成分を含むものがあります。
しかし、先にも述べたとおり、最近のスキンケア製品はシミやシワがとれる、色白になるなどの機能を売り物にしている傾向がありますが、化粧品レベルでは美白やアンチエイジングなどの効果は期待できません。

a. 一般的な化粧水、美容液

現在、市販で売られている化粧水成分の大半は水です。
このような化粧水には、保湿成分はあまり配合できません。つまり、セラミドが減っている肌にいくら化粧水をつけても、単に濡らしているだけで、あまり保湿したことにはなりません。
化粧水をたっぷり、何度も重ねづけしている方もいるようですが、残念ながら、意味のないことです。肌から吸収できる量は極わずかです。そのうえ、皮膚のハリや弾力に関係のある真皮までは、分子が大きく到底届きません。
ただし、最近では、クリームなどよりも水に配合すると安定性のよい、ビタミンC誘導体を含んだ化粧水などが出ています。このような、有効成分を含む化粧水を使うのは、意味のあることです。
また、水溶性のヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分は化粧水によく使われていますが少量です。
ヒアルロン酸やコラーゲンの濃度が高くなると粘性が出るため、濃度の高いものは美容液として売られています。この場合、Givinezzaの化粧水は美容液に属します。
一般的な化粧水では、保湿などの効果はあまりないけれども、なんとなく瑞々しくなったような気になるから使っているようなものです。極論をいうと、一般的な化粧水は、スキンケアにおいて、つけなくてもよいといえるくらいです。必要なのは、保湿成分を多く含む美容液やクリームをつけることです。
肌が荒れて痛いときに、化粧水でだけをつくている方もよくいますが、これも間違いです。化粧水だけでは、さらに肌が乾燥し、症状が悪化します。いろいろつけたくない場合は、美容液やクリームだけを使い、保湿成分をしっかり与え、肌の保水力を高めましょう。もちろん、美白やアンチエイジングの成分は必要ありません。肌あれのときは、余計な有効成分がかえって刺激になります。

b.Giovinezzaのローション

ジョヴィネッツァのローションは、ローションという名前ではありますが、美容液に属し、有効成分を豊富に含む化粧品です。
可能な限り防腐剤や石油製品を省き、必要なものを肌ストレスのない、もったいないほど最上の成分を潤沢に、天然成分にこだわって配合作製しました。
天然素材で、防腐剤などの添加物を最小限にしているため、ジョヴィネッツァの化粧品はつくり置きができません。よって、冷暗所保存で、製品到着から3ヶ月を目安に使い切っていただいております。
また、最小限ではありますが防腐剤は使用しています。成分が天然素材ですから、食物が数日で腐るのと同様です。必ず必要になります。ただし、誤って、化粧品を口にしても問題のない程度です。
保湿成分は、一時でも外界の環境から肌を切り離し、休ませてあげるために、できるだけ高濃度でしっかり保湿をします。
保湿成分は主に、分子量の大きな最上質のヒアルロン酸とマリンコラーゲンが主体となります。ヒアルロン酸やコラーゲンをつけても、真皮に吸収されて、皮膚のハリや弾力にはなりません。あくまでも、優秀な保湿成分です。
皮膚から吸収される量は、皆様が思っている以上に極微量です。つまり、肌には極少量しか入らないものだからこそ、良質で、有効な成分を毎日与えることが重要です。量より質とお考えください。

c .化粧水、美容液のつけ方

スキンケアは手で行うのが一番です。コットンを使うと、繊維の刺激で肌に小さな細かな傷ができ、そこから肌のうるおい成分が流れ出し、外界からの刺激は中に入ってしまいます。
手に取り、肌を押さえるようにしながら、手のひらや指の腹でやさしく顔全体につけていきます。なじませる方向は、顔の内側から外側へ、下から上へ、鼻だけは上から下へ。目の周りなど、血行を良くしたい部分は、指で軽く押すのもよいでしょう。
肌の引き締めと言って肌をパンパンたたくのは、刺激から赤ら顔や色素沈着、シミの原因になります。