肌愛レッスン:洗顔

お肌が基礎化粧品を選んだら・・・

4.洗顔

洗顔料は、肌の脂汚れをしっかり落とすことが目的です。
最近は、つっぱらない肌にうるおいを残す洗顔料や、美白のイメージをうたった洗顔料もあります。
洗顔してもうるおいが残っているには、保湿として、油分を含むものが多いようです。油分は、肌に残って油膜を作ります。そのため、つっぱり感はありませんが、肌に残った油分は酸化して老化の原因になります。
そして、美白イメージの洗顔料は、美白の成分が配合されていたとしても、化粧品レベルでは、美白の効果は、薬事法でも規定せれているように期待はできません。そのうえ洗顔料は流してしまうものなので、いろいろな成分が配合されていても、全部すすぎのときに流れてしまいます。
また、よく耳にする弱酸性の洗顔料は、弱酸性にこだわる必要はありません。肌は弱酸性なので、アミノ酸からできた弱酸性の洗顔料は、角質細胞を膨潤させずに洗うので、しっとりとした感触があります。しかし、アミノ酸系の成分が少し残った場合、それが刺激になる場合もあり、弱いレベルのPHであれば、弱酸性にしろ弱アルカリにしろ、肌にあまり影響しないのです。
それからもうひとつ、最近の傾向は、洗わないスキンケアもあるようですが、水ですすぐだけであったり、クレンジングで拭き取るだけでは、肌に残った油分は酸化しますし、古い油分を残しておくよりも、洗顔料を使った方がはるかに衛生的です。
あくまで洗顔は、汚れをおとすことに徹し、洗顔で油分が落ちてしまっても、保湿は洗った後にスキンケアでしっかり補えばよいことなのです。

a.洗顔料の種類

●固形洗顔石鹸
洗顔料としては、固形石鹸が一番です。
しっかりと汚れが落ちて、肌に余分なものが残らないからです。
洗顔料は汚れを落とすことが目的ですから、自分の肌が絶えられる範囲で、なるべくしっかり落ちるものがよいです。汚れを落とすため、以外の余分な成分を含まないものを選びましょう。

●クリーム、乳液タイプの洗顔料
固形石鹸より洗浄力が弱い傾向にあります。
さらに、保湿として、油分を含むものが多いようです。

●パウダー状、泡の洗顔料
洗浄力に大きな幅があり、使ってみないとわからないことが多いようです。

●ミルクタイプの洗顔料
泡が立たないものは、かなり洗浄力が弱くできています。
皮膚炎などの何らかの症状がなければ、泡立つ洗顔料の方がよいでしょう。

b.洗顔の方法

まず、手を洗ったあと、顔をぬるま湯で少し濡らしておきましょう。
洗顔料は肌にのせるだけで、汚れを浮き上がらせてくれます。
洗顔料をたっぷり泡立て、肌をこすらないように、その泡を指と肌の間のクッションのように置き、ころがすように洗っていきます。そのためには、たっぷりの泡が必要になります。
順番は、クレンジングと同様、皮膚の強い額から鼻にかけてのTゾーンから泡をのせてなじませていきます。次に、頬などのUゾーン、最後に皮膚が弱い目元、口元に泡をのせてやさしくなじませます。
すすぎは水かぬるま湯で丁寧におこないます。シャワーの水で流すのは便利ですが、手のひらに水を溜めて、肌にそっと当てながらすすぐとよいでしょう。
洗い流した後は、タオルで肌を軽く押さえるようにして水気を取ります。