肌愛レッスン:クレンジング

お肌が基礎化粧品を選んだら・・・

3.クレンジング

ファンデーションを使って、お化粧をしている場合は、クレンジングでお化粧を落とす必要があります。お化粧のほか、ウォータープルーフの日焼け止めをしている場合は、クレンジングと洗顔のダブル洗顔が必要です。
最近のメイクアップ料は、汗や水に強く、くずれにくくなっている為、洗顔料だけでは落ちませんので、きちんとクレンジングを使いましょう。
ただし、クレンジングには色んなタイプがあり、毎日のスキンケアの中では、最も肌を傷めやすいものです。
毎日使うものですから、刺激が少なくなるべく良いものを選んで、肌を慈しむ努力が必要です。

a.クレンジングの成分

メイクアップ料は油性であるため、水にはなじまず、オイルになじみます。
クレンジングは、メイクアップ料を浮かせるための油分と、水となじませるための界面活性剤を配合しています。
界活性剤は、油と水を混ざりやすくする物質です。
油性の汚れを水で流すための橋渡しの役目をしています。
メイクアップ料を落とすためには不可欠な界面活性剤ですが、使いすぎると肌のうるおいを奪います。界面活性剤の量が多いと誰にでも悪影響がでます。
つまり、界面活性剤の量や質で、クレンジング料の良し悪しが決まるといってもよいのです。

b.クレンジングの種類

肌への刺激が強い順番に、

ふきとりタイプ
オイルタイプ
泡タイプ・油性ジェルタイプ
クリームタイプ・ミルクタイプ・水性ジェルタイプ

●ふきとりタイプ
ふきとるタイプのものは、簡単で旅行にも便利ですが、クレンジングのタイプで、最も肌を傷めます。
ふきとるという行為は、刺激が強く、毎日行うことで、赤くなったり、色素沈着や肌の色を黒っぽくすることもあります。

●オイルタイプ
ウォータープルーフのマスカラだってスルリと落ちるオイルタイプは、その便利さ洗浄力の強さで主流となっています。
ただ、オイルタイプは油分を大量に含むので、メイクアップ料とのなじみはよいのですが、肌のバリア機能である、セラミドなどの細胞間脂質にもなじんでしまう場合があります。油性の汚れとともに細胞間脂質も浮かして落としてしまう、これが肌の乾燥や肌荒れの一因になります。
また、油分が大量に含まれている為、それを流すための界面活性剤も多量に必要になります。
オイルタイプやリキッドタイプは、サラサラとした液状のため、肌をこすってしまいやすいのも欠点です。
オイルタイプは、メイクアップ料がなじんだと思ったら、早めにすすぎましょう。
また、最近は細胞間脂質となじまないよう設計されているオイルタイプもあるようです。

●泡タイプ・油性ジェルタイプ
泡タイプは、肌にやさしいイメージですが、泡は水を多く含むため、メイクアップ料とのなじみが悪くなります。それを補うために界面活性剤が多く配合されています。

●クリームタイプ・ミルクタイプ・水性ジェルタイプ
これらは、水分の中にオイルが浮いている状態です。最初に肌に触れるのが水だから刺激は少ないです。
オイルタイプなどに比べて油分も少ないので、肌を乾燥させることも少ないのです。
ただし、オイルタイプに比べて、メイクアップ料となじむまでに時間を要します。
最近人気のあるミルクタイプは、肌への刺激は少ないのですが、メイクアップ料とのなじみが良くないため、結果として落ちにくく、肌をこすって傷めてしまうこともあります。

c.クレンジングの方法

総合的に考えると、クリームタイプが、油分も水分も多すぎず、バランスが良いということになります。中でも、適度な硬さのある、上質のクリームタイプを選びましょう。値段の安さ、ブランドで選んでは、自分の肌に負担をかけるばかりです。
ニキビで悩んでいる方は、油分の少ないさっぱりタイプのジェルタイプでもいいでしょう。
メイクの落ちにくいポイントやマスカラは、薬局で売られているオリーブオイルをコットンに含ませ、ポイントに1分程度のせたら、外して軽くおさえるようにオリーブオイルをとります。
クレンジング料は肌が濡れていない状態でなじませていきます。
まず、肌の強い、額、鼻にかけてのTゾーンからのせ、指の腹を使って軽くメイクアップ料となじませていきます。
次に、頬などのUゾーンへ、そして、皮膚の乾燥しがちな目元、口元にのせてなじませていきます。
肌をこすらないように、クレンジング料はたっぷり使いましょう。軽くやさしくマッサージをし、指がフッと軽くなったらすすぎましょう。
ただし、クレンジング料は肌に負担のかかるものなので、なるべく短時間で、1分ぐらいで、ぬるま湯で流します。
クレンジング料だけで、メイクアップ料をしっかり落とそうとすると、肌を傷めます。落ちきっていなくても、そのあとの洗顔で落ちるので大丈夫です。
すすぎは、軽くぬるま湯で行いましょう。お湯を使ったり、何回も繰り返しすすぐのは、肌の乾燥を招きます。
クレンジングのあと、続けて洗顔料を使った洗顔をしましょう。